その2,「メジロ」の巣・そしてヒナの誕生

メジロに冬の期間ミカンをやっていたのは1年だけでしたが、
毎年冬になると1日に何回か、メジロやシュジュウカラが家の庭をめぐって来ました。

3月末頃に、お母さんが洗濯ものを干していて、すぐそばの庭木の中にいる「メジロ」と目があいました。
「メジロ」はじっとして見ていましたが、やがて立ち去って行きました。

その後を良く見ると、なんと「丸いお椀のような巣」が有りました。

メジロと巣の写真

4月16日早朝に、ハシブトガラスが来て卵を1個持って行きました。
その卵の大きさから、「キジバトの卵」のようでした。
同じ庭木にキジバトも巣を作っていたのです。

4月24日、巣を見ていると、一羽が必ず巣の中にいるので、卵を暖めていると思われます。
これからはハシブトガラスに襲われないことを祈るだけです。

メジロと巣の写真

4月29日午後 メジロが巣の中に入ろうとしないので良く見ると
ヒナが3羽かえっていました!! まだヒナは鳴きません。

メジロと雛の写真

5月1日 ヒナが誕生して3日目、エサは主に青虫をもらっています。

餌をもらうヒナの写真       餌をもらうヒナの写真

目などもしっかりしてきました。
カラスやヒヨなどの声が聞こえると、親鳥がヒナをかくします。

ヒナの写真       ヒナを隠す親鳥の写真

親鳥は巣を清潔にしています。

右の画像は、親鳥が巣に首を突っ込んで巣を掃除していると思われます。

下の画像2枚は、親鳥がヒナにエサをやったあと、汚物をくわえて飛び立つ前。(シャッタースピードが遅いのでブレています)

   巣を掃除するメジロの写真
 
糞を持つメジロの写真       糞を持つメジロの写真

5月8日 ヒナを見てから10日目
連休で出かけていましたので、帰って来てすぐ巣を見に行きましたが、残念ながら巣はもぬけの空でした。
巣の近くの葉にフンが付いていましたので、すでに巣立ったのだと思います。
普通小鳥の卵は、12〜15日ほどでかえり、14日前後で巣立つそうですから、
ヒナは4月29日より前にかえっていたのでしょう。

メジロが巣立ったので、木の枝を切って巣を見てみました。

巣の直径は8cm弱です。 「荷造り用のポリプロピレン」に似た「白色の薄いもの(青色の矢印)」で、巣の回りを補強し、枝と巣をしっかりと結び付けています。

「白い薄いもの」は、なんと木の柱などを鉋(かんな)で削った時に出来る薄い「かんなクズ」だったのです。
いったいどこから持って来たのでしょうか・・・??!!

   メジロの巣の写真
 

滋賀県草津市の村上様からお便りを頂きました 2006/04/23

村上様のご自宅の裏庭のサザンカに、メジロが巣作りをしました。
軒先といっても良い場所なので、ビックリされたそうです。
ヒナがかえるのを楽しみに、毎日すこし離れた所から見守っておられます。

メジロの巣の写真       メジロの卵の写真

 (注)小鳥の多くは、「毎日1個ずつ卵を産み、全部産み終えてから抱卵し、
それによって巣立ちがそろう」のだそうです。写真には2個の卵が写っていますが、
あと何個か産んでから抱卵するのでしょう。

 メジロその1 野鳥図鑑・メジロ

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