ムカシトンボ科
![]() |
23.ムカシトンボ(昔蜻蛉)
体長約46〜53mm。河川源流域に生息。5月に多い。原始的なトンボとされ、生きている化石といわれる。日本固有種。 ⇒ 1♀ 横♀ 背中♀ 滋賀県東近江市 2022/5/10 渓流に飛んでいる小さな虫を食べに飛んで来ました。
|
ヤンマ科
![]() |
24.サラサヤンマ(更紗ヤンマ)
体長約58〜68mm。5月下旬〜6月中旬に多い。日本固有種。 ⇒ サラサヤンマ♀羽化の最終段階・まだ翅は閉じている 肛門水を出す 翅を開く 4 大津市一里山 2021/4/24 肛門水(羽化の時余分になった体内の水分を排出)を出してから、15分ほどで飛び立ちました。
|
![]() |
25.コシボソヤンマ(腰細ヤンマ)
体長約76〜88mm。8月に多い。日本固有種。 |
![]() |
26.ミルンヤンマ(ミルンヤンマ)
体長約65〜79mm。8月下旬〜9月に多い。日本固有種。 ⇒ 枝にとまった♂ 2 3 4 大津市一里山 2021/9/10
|
![]() |
27.アオヤンマ(青ヤンマ)
体長約67〜78mm。5月下旬〜6月に多い。環境省 準絶滅危惧。 ⇒アオヤンマ飛翔♂ 探雌飛翔2 3 4 大津市瀬田南大萱町 2021/7/19 ガマ(蒲)が繁茂している水路に沿って、♂はゆっくり飛翔し♀を探しています。
|
![]() |
28.ネアカヨシヤンマ(根赤葭ヤンマ)
体長約77〜91mm。7月に多い。環境省 準絶滅危惧。 ⇒ネアカヨシヤンマ産卵 大津市瀬田南大萱町 2021/7/25 中央にいます! 産卵場所を探して、ゆっくり低く飛んでいました。
|
![]() |
29.カトリヤンマ(蚊取ヤンマ)
体長約67〜76mm。8〜10月に多い。 ⇒ 1♂ 2 3 大津市一里山 2020/9/10
|
![]() |
30.マルタンヤンマ(マルタンヤンマ)
体長約73〜82mm。7月〜8月に多い。マルタンは、フランスのトンボ学者。 ⇒産卵場所を捜して飛翔 草にもぐって 産卵 ♀翅は褐色で目立ちました 大津市瀬田南大萱町 2022/7/13 アオヤンマと同じ場所で飛翔していました。撮影は、11:40〜12:20 。
|
![]() |
31.ヤブヤンマ(藪ヤンマ)
体長約80〜92mm。山地の林に囲まれた池に見られる。7月〜8月に多い。 ⇒♂飛翔 草津市 2022/7/28
|
![]() |
32.オオルリボシヤンマ(大瑠璃星ヤンマ)
体長約77〜93mm。8〜9月上旬に多い。日本固有種。 ⇒ 1♀産卵 青色(水色)型♀ 大津市石山千町 2011/9/24
|
![]() |
33.ルリボシヤンマ(瑠璃星ヤンマ)
体長約72〜88mm。9月に多い。近畿地方では高地に限られている。 ⇒ 1♂ 各部拡大図 3♂ 4♂ 長野県松本市奈川 2022/9/27 白樺峠の池で撮影。9時過ぎには数羽のヤンマが飛んでいました。水辺を探雌飛翔するヤンマを捕獲して、調べてみました。
|
![]() |
34.ギンヤンマ(銀ヤンマ)
体長約74〜82mm。6〜9月に多い。 ⇒ ギンヤンマの連結産卵 大津市一里山 2020/7/19
|
![]() |
35.クロスジギンヤンマ(黒筋銀ヤンマ)
体長約71〜81mm。5〜6月に多い。 ⇒クロスジギンヤンマの羽化殻(うかかく) 2 大津市瀬田南大萱町 2021/4/14, 25 採集
|
|
35.コシボソヤンマ
36.オオギンヤンマ 滋賀県では、2010年代の記録なし。
|
![]() |
番外.マダラヤンマ(斑ヤンマ)
体長約64〜71mmとヤンマでは小型。北海道から北陸にかけて生息。滋賀県では記録がない。環境省準絶滅危惧。 ⇒ 1♂ 2♂ 3♂ 飛翔 長野県上田市 2022/9/25 ヤンマなのに、よく植物にとまります。
|
ムカシヤンマ科
![]() |
37.ムカシヤンマ(昔ヤンマ)
体長約63〜72mm。5月下旬〜6月中旬に多い。日本固有種。 ⇒ ムカシヤンマ♀羽化の最終段階 まだ翅を閉じている 翅を開く 体に色が付いて来ました 肛門水(余分な水分を排出)を出す 大津市一里山 2021/4/23 まったく動かないので、飛び立ちを待つことをあきらめました。
|
オニヤンマ科
![]() |
38.オニヤンマ(鬼ヤンマ)
体長♂約90〜103mm、♀約98〜114mm。7〜8月に多い。日本最大のトンボ。 ⇒1♀ 2 産卵弁 滋賀県高島市朽木 2011/9/14 長い産卵弁があります。
|
サナエトンボ科
![]() |
39.ウチワヤンマ(団扇ヤンマ)
体長約76〜84mm。6月下旬〜7月に多い。腹部ウチワ状の広がりの中に黄色部がある。 ⇒ 1♂ 2♂ 滋賀県高島市今津町深清水 2010/7/25
|
![]() |
40.タイワンウチワヤンマ(台湾団扇ヤンマ)
体長約73〜77mm。8月〜9月前半に多い。 ⇒ 1♂ 2 大津市一里山 2020/7/31
|
![]() |
41.コオニヤンマ(小鬼ヤンマ)
体長約78〜92mm。7月〜8月に多い。 ⇒ 1 大津市石山千町 2020/8/29
|
![]() |
42.オナガサナエ(尾長早苗)
体長約58〜66mm。7月下旬〜8月中旬に多い。日本固有種。 ⇒ 1♂ 2 3 4 5 逆立ち 大津市上田上桐生町 2021/7/12 他
|
![]() |
43.アオサナエ(青早苗)
体長約55〜62mm。5月下旬〜6月上旬に多い。日本固有種。 ⇒ アオサナエ♂ 後ろから 正面顔 大津市一里山 2021/5/23
|
![]() |
44.クロサナエ(黒早苗)
体長約40〜49mm。河川源流域に生息。5月中旬〜6月初めに多い。ダビドサナエによく似る。日本固有種。 ⇒ テネラルなクロサナエが3頭 左上が♀と羽化殻・右下が♂ ♂ 東近江市 2022/5/18
|
![]() |
45.ダビドサナエ(だびど早苗)
体長約42〜49mm。河川上〜中流域に生息。5月〜6月初めに多い。翅胸前面の黄状は逆「八」の字型。日本固有種。ダビドはフランス人の生物学者の名前に由来する。 ⇒ 未熟♀ 大津市上田上桐生町 2022/4/28 渓流の石の上にいました。
|
![]() |
46.ヒラサナエ(比良早苗)・モイワサナエの亜種
体長約35〜46mm。5月〜6月に多い。ダビドサナエによく似る。日本固有種のモイワサナエの亜種で、富山県から岡山県にかけて分布する。 ⇒ ♂ ♂尾部上付属器はくぎ抜き状 ♂が2頭 高島市今津町深清水 2022/6/3
|
![]() |
47.ヒメクロサナエ(姫黒早苗)
体長約39〜45mm。河川源流域に生息。5月下旬〜6月に多い。翅胸前面の黄状は逆「八」の字型。日本固有種。 ⇒ 未熟♂ 翅胸前面に八の字とT字の黄斑 東近江市 2022/5/10
|
![]() |
48.オジロサナエ(尾白早苗)
体長約41〜46mm。河川源流域に生息。羽化は上流から下流域まで見られる。7月下旬〜8月に多い。日本固有種。 ⇒ 1♂ 2 大津市上田上桐生町 2021/6/9 羽化したてで翅が光って分かりにくいのですが、翅胸にはY字状の黒状。
|
![]() |
49.ヒメサナエ(姫早苗)
体長約38〜46mm。河川源流域に生息。5月下旬〜8月下旬。7月に多い。日本固有種。 ⇒ 羽化したてのヒメサナエ♀ 2頭目♀ すこし時間が経過 翅胸 高島市朽木 2024/6/27 羽化したて。3頭見ることが出来ました。
|
![]() |
50.タベサナエ(田部早苗)
体長約41〜46mm。5月に多い。前肩条はない。♂の副性器は大きい。♂尾部上付属器上部の突起がある。タベは発見者の名前に由来。環境省 準絶滅危惧。 ⇒ 1♂ 2 大津市上田上桐生町 2021/5/28
|
![]() |
51.コサナエ(小早苗)
体長約39〜47mm。4月下旬〜6月下旬。前肩条はあるが、無い個体もありタベサナエに似るので注意が必要。♂尾部上付属器上部の突起はない個体と、痕跡的にある個体がある。日本固有種。 ⇒ 1♂ 2 3 大津市瀬田南大萱町 2021/5/14 小さいです。前肩条がないのでタベサナエと思っていましたが、副性器は大きくないのでコサナエに訂正しました。 ⇒ ♂A 2 ♂背中 大津市上田上桐生町 2021/6/2 翅の1枚が欠損している個体。 ⇒ ♂B ⇒ ♀C 2 ⇒ ♀D ⇒ コサナエ交尾 コサナエ交尾2 大津市上田上桐生町 2021/6/9 この♂には前肩条がありませんでした。 ⇒ 前肩条が無いコサナエ♂ 体長約39mm 大津市上田上桐生町 2022/4/18 前肩条がないのでタベサナエに似るが、小さく、副性器が大きくないので、コサナエと判断しました。 ⇒ コサナエ羽化殻 ⇒ コサナエ♂尾部上付属器上部の突起 コサナエ♀産卵弁 大津市上田上桐生町 2022/4/19 ⇒ コサナエ♂♀連結 大津市上田上桐生町 2022/4/30 ⇒ 1♂ 大津市上田上桐生町 2022/5/6 オグマサナエとタベサナエの3種が同じ場所で混生しています。 ⇒ 前肩条が無いコサナエ♂ 高島市今津町深清水 2022/6/25 ⇒ 前肩条が有り尾部上付属器に突起がある 前肩条がわずかで尾部上付属器の突起は痕跡 大津市上田上桐生町 2023/4/22 ここのコサナエは体長が40mmほどです。混生しているタベサナエは45mmくらいです。
|
![]() |
52.オグマサナエ(小熊早苗)
体長約43〜50mm。5月に多い。日本固有種。環境省準絶滅危惧。昆虫学者の小熊 捍(おぐままもる)にちなむ。 ⇒ 1未熟♀ 2♀ 3背中♀ 4未熟♂ 草津市追分7丁目 2021/4/8 羽化したばかりで、翅がひかり波打っています。
⇒ ♀ ♀産卵弁 草津市追分7丁目 2022/4/17 産卵弁は深く切れ込んでいる。
|
![]() |
53.フタスジサナエ(二条早苗)
体長約43〜48mm。5月に多い。日本固有種。環境省準絶滅危惧。翅胸側面に2本の黒条がある。 ⇒ 1未熟♀ 2 3 大津市一里山 2021/4/11 羽化したばかりの個体。
⇒ 羽化してすぐの♀ ♀の産卵弁 大津市一里山 2022/4/16 羽化したてで翅がキラキラしていました。♀の産卵弁は、長さの半分程度まで切れ込む。
|
![]() |
54.オオサカサナエ(大阪早苗)
体長約56〜63mm。8月に多い。環境省 絶滅危惧U類。 ⇒ 1♂識別ポイント メガネサナエとよく似ている。
|
![]() |
55.メガネサナエ(眼鏡早苗)
体長約63〜68mm。8月に多い。日本固有種。環境省 絶滅危惧U類。 ⇒ 1♂識別ポイント オオサカサナエと胸の模様は同じで、よく似ています。大きさは、メガネサナエ>オオサカサナエ。
|
![]() |
56.ホンサナエ(本早苗)
体長約48〜52mm。5月中旬〜下旬に多い。日本固有種。 ⇒ 1♂ 2 3 大津市大石淀 2021/5/6 一定の距離をたもって♂数羽がおり、縄張りを守っていました。
|
![]() |
57.ヤマサナエ(山早苗)
体長約63〜69mm。5月〜6月に多い。日本固有種。 ⇒ 1♀ 2 滋賀県高島市朽木柏 2020/5/29 ムカシヤンマを捕食していました。
|
58.ミヤマサナエ
59.キイロサナエ
60.ナゴヤサナエ 滋賀県では、2010年代の記録なし。
エゾトンボ科
![]() |
61.トラフトンボ(虎斑蜻蛉)
体長約50〜58mm。5月に多い。 ⇒ 1♂ 大津市一里山 2021/5/18 大きな池の中央で水面近くを飛んでいました。距離があり、証拠写真しか撮れませんでした。
|
![]() |
62.タカネトンボ(高嶺蜻蛉)
体長約54〜64mm。7月下旬〜8月に多い。 ⇒ 1未成熟♂ 2 3 4 大津市瀬田南大萱町 2021/7/25 水がしみ出している小さな水溜りかそこからの溝で、羽化したと思われます。
|
63.ハネビロエゾトンボ
64.エゾトンボ
ヤマトンボ科
![]() |
65.オオヤマトンボ(大山蜻蛉)
体長約80〜90mm。7月に多い。 ⇒ 1♂ 大津市一里山 2021/5/18 大きな池でオオヤマトンボ♂が岸に沿って♀を探して飛翔しています。
|
![]() |
66.コヤマトンボ(小山蜻蛉)
体長約70〜80mm。5〜6月に多い。 ⇒ 1♂ 2 大津市上田上桐生町 2023/5/16 ため池を飛翔しているコヤマトンボを捕獲してもらい、撮影しました。
|
67.キイロヤマトンボ
※1.「滋賀県のトンボ(2010年代)琵琶湖博物館研究調査報告30号2018年3月」による。ただし種の配列は順不同。
2023年現在では102種(リュウキュウベニイトトンボとベニトンボが追加)となっている。
トンボの体長や出現期については、「近畿のトンボ図鑑 ミナミヤンマ・クラブ」 を参考とした。